プラントベース/ヴィーガンについて①
日本におけるヴィーガンについて
環境省は主催するグッドライフアワードでベジタリアン・ヴィーガン実践者による社会貢献活動団体「ミートフリーマンデーオールジャパン」の取り組み「ベジエイド」プロジェクトに実行委員会特別賞を付与した。
受賞団体のひとつがミートフリーマンデーオールジャパン
環境・循環型社会・生物多様性白書作成でミートフリーマンデーオールジャパンを紹介する記事掲載を予定したが、農林水産省畜産振興課が「肉の消費を減らす」という文章について削除依頼があり、意見を環境省に申し出たために、「肉の消費を減らす」ことは掲載されなかった。
農林水産省フードテック官民協議会において、プラントベースフード普及推進ワーキングチームの新規設立が提案され実施された。
気候変動と食をめぐる課題を、日々の生活においてSDGs持続可能、その行動変容を促す施策について、フードバリューチェーンのステークホルダー全員で多角的な観点から検討することが目的である。
フードテック官民協議会報告会が開催され、そこでプラントベース の普及WTは、活動概要と成果について公開しているので、サイトを見てきてほしい。
■第一回目
「食はどう変わってきたのか、どう変わっていくのか?」
■第二回
「みどりの食料システム戦略について~食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現~」
■第三回
テーマ:「PBFを取り巻く世界の潮流と日本でのチャレンジ」
政府や省庁の取り組み
ヴィーガン食の世界の動きや社会への普及、必要性を認識でき、世界規模で考えたタンパク質の必要性においての「みどりの食料システム戦略」と日本の戦略、代替タンパクがどうなっているか、そのうちのヴィーガン食の位置づけ、我が国と他国の取組について共有化し、実行の方法、ヴィーガン食が我が国の消費者にとって、プラントベースフードヴィーガン食が安価にどこでも手に取れるように。
国際標準化機構による食品専門委員会ISO/TC34ではプラントベースについての新規提案があり投票の結果、承認され作業を開始している。100%植物性の食品の定義及び原料等についての規格となる。農林水産省フードテック官民協議会の報告会の資料によると、日本として、フードテック官民協議会会員、大豆ミート製造事業者等と連携し、積極的に参加し、国際規格に貢献の意向とヴィーガン食の普及に前向き考えると定義している。
環境省から環境・循環型社会・生物多様性白書が発出され『食の一つの選択肢としての代替肉』というタイトルのコラムが掲載されています。
今では、食感も見た目やお肉と間違うようなヴィーガン食材が開発されるようになり、より身近な存在になることが期待されています。
河野太郎行政改革担当大臣(当時)は記者会見にて、プラントベース(ヴィーガン)食品といわれる植物を原料とした食品の表示の明確化すると話した。信仰宗教や健康面で動物性食品を制約されている方がかなり増えてきており、そのような皆さんのために、大豆等の植物由来の原料で肉の味や食感を再現してつくる「代替肉」の食材食品が開発されてきている。と話しプラントベース(ヴィーガン)食品等の表示に関することにつてい述べた。
また、民間の取り組みとして、ヴィーガンレストランの普及が望まれている。
ヴィーガン食の方に分かり易い表示を目指し、大豆ミートの表示の適正化と消費者の適切な選択めざすこととした。
ここまでをまとめると。
・いろいろな理由によって、動物性食材を食べられない人達へのヴィーガン食材の普及
・ヴィーガンレストランの普及
理由は人それぞれであるが、全ての人に選択肢を与えるため、菜食主義に踏み切れなかった方々にもベジタリアンやヴィーガンへの関心を高めていくことになる。
ヴィーガンの普及は世界で起こる環境などの問題解消だけではなく、多くの人たちの食の選択肢をあたえていくこととなる。
ソイミートについて
家畜たちの命の尊さを考えた時に、現在の人間社会の複雑で入り組んだ状況から脱するためにも植物性由来原材料を用いてお肉の食感を再現した食品を提供し、ソイミートの普及を図る。
ソイミートは、たんぱく質を多く含むことから、体を鍛えている人やアスリートの中には、これらをきっかけとしてヴィーガンになる人も多くいることは事実である。
ソイミートには、ビタミンB1、ビタミンB2などが多く含まれており、年齢を重ねるごとに、不足していくビタミンを摂取することができる。
ソイミートは、今はスーパーなどでも乾物として販売され、手に入りやすくなっていることから、普段お肉を食べる人も、週に一度は健康面や脂肪を減らすなどの目的のために、購入されることが多い。
ソイミートは、以前は水で何度か絞り、大豆臭さを無くしてから料理されていたが、最近では、水で戻したりすることは無く、生姜が入ったボールなどに入れて、3分程度たてば、大豆臭さも無くなり、柔らかく戻すことができて、簡単に調理ができるようになった。
ソイミートには、いろいろな形が出回っており、ブロックタイプは唐揚げ用、フィレタイプは生姜焼き用、ミンチタイプはハンバーグにするとよりおいしく出来上がり、味も本物のお肉に近く、ソイミートだと言われなければ、わからなくなるものも多い。
代表的な代替肉としてソイミートが広く認知されている。
大豆たんぱくからできたものがソイミートと言われている。
エンドウ豆からできたソイミートは、ソイミートとは呼ばずエンドウミートとも呼ばれている。小麦タンパクからできたソイミートは。ソイミートとは呼ばずセイタンと呼ばれることも多い、どちらも商品が国内では流通している。
グルテンミートは大豆アレルギー、小麦アレルギーを持つ人達は食べられない、しかし、エンドウ豆は特定アレルギーには入っておらず、安心して食べられる、アレルギーのない食品として、日本でも販売が始まっている。
乳製品アレルゲンがあることから、豆乳が最初に生まれたが、いまでは、ココナッツミルクやアーモンドミルク、オーツミルクなどの植物性由来のミルクも使われるようになっている。もちろんヴィーガンの方々も、飲まれている。牛乳アレルギーで牛乳をまったく口にできない人や、宗教上の理由で口の中に入れないと決めている人、宗教上の理由や、その他健康など、ベジタリアンやヴィーガンの人達、動物愛護の方、環問の問題に関心がある人、動物性の牛乳よりもはるかに栄養素が高いことから、ベジタリアンやヴィーガンではなくても、飲む人は多い。
企業では商品として、単なる豆乳ではなく、そこにフルーツを入れることで、投入臭さを無くした、フルーティーな飲み物も多く商品化されて、スーパーなどでも人気の商品となっている。
豆乳は飲むだけではなく、牛乳の代わりにいろいろなお菓子や、どら焼き、プリンといった消費者にとっては魅力的な商品が豊富に出回っている。
ここまでをまとめると。
・大豆ミート
・エンドウ豆ミート
・豆乳
・グルテン
ココナッツミルク等の植物性ミルクを使用した植物性バター、植物性ヨーグルト、植物性アイスクリーム、植物性チーズなどがある。
牛乳からしか作れないと言われていたホイップクリーム、ヨーグルトなどを豆乳から作ることができており、もっと手軽に手が届く場所で売られることが待ち望まれる。
それでも手軽にどこのスーパーにもあるのが、ヴィーガンアイスクリームである。この商品だけは、先駆者として早くから販売されており、ヴィーガンの間では有名である。今ではヴィーガンアイスクリームとは呼ばずに、プラントベースアイスクリームという名前が多い。
特に有名な販売元では、ロッテのソイシリーズはとても人気の商品である。
珍し感じるかもしれないが、ヴィーガンツナや、ヴィーガンレストランで提供うされることが多いのが、ヴィーガン寿司などがあり、マグロ化と見間違えるような、握りずしなどもある。
ここまでをまとめると。
・ヴィーガン寿司
・豆乳チーズ
・豆乳バター
・豆乳ホイップクリーム
・豆乳ヨーグルト
・豆乳アイスクリーム
これからのヴィーガンに欠かせないのが魚シリーズだと考えよう。
ヴィーガンレストランでは、各レストラン独自で開発を行った、大豆たんぱくやグルテンなどを使い、魚もどきを提供しているが、やはり、まだまだと言ったところであったが、そんな中、アメリカ企業である、アリサンオーガニックセンターが日本支社を設けて、食べてツナ、見た目もツナという商品を開発した、これを利用するヴィーガンレストランも多く、広がりを見せている。
アリサン日本法人では、今後も植物性魚シリーズの販売が期待されている。
さて、海外企業だけではなく、日本企業も本物の魚に似せた、魚もどきを発表位している、あづまフーズがある。この企業では、イカからはじまり、日本人の大好きなまぐろ、などの魚もどきとは言えないほど、刺身の触感と、味を再現している、ぜひ、これは一度食べてみるべきであるが、流通経路がわからない人も多いと思うので、やはりヴィーガンレストランで食べてみるのが良いかもしれない。
これには驚いた方も多くいることだろう、なんと卵を豆乳から再現したのである。卵と言えば、マヨネーズを思い浮かべるが、その通りであり、販売元はキユーピー(株)である。卵の中でも朝食はこれ、という方も多い、スクランブルエッグである。こちらも、師範というよりは、ヴィーガンレストラン・ベジタリアンレストラン用の業務用が今のところである。
この開発について、キューピーでは、卵アレルギーの方にも卵の味を味わってほしいからだそうだ。
また、ヴィーガンは動物性食品ということでヴィーガンは、はちみつを食べないが、その何倍かの栄養価が高いと言われるメープルシロップを食べる方も多くいる。
・はちみつを食べないヴィーガンのためのメープルシロップ
・豆乳ベースのスクランブルエッグ・卵
開発に関しては諸説あるが、やはり現代人のダイエット志向、高カロリーを避けたいというのが日本では多いようである。
日本のヴィーガンの広まりには難題も多い
誰も、好き好んで家畜を殺して食べているわけではないことから、今後、プラントベースフードやヴィーガンレストランは、成長してくことは間違いがないともいわれている。
ドイツなどでは、若者を中心として、ヴィーガンが非常に増えており、多くのレストランでは、ヴィーガン用のメニューが用意されており、ヴィーガンレストランがあたり前の様に確立されている。
イギリスでも、やはり若者が中心としてヴィーガンが多く、欧米諸国ではヴィーガンレストランが非常に普及している。
日本では、まだまだ先進国の中でヴィーガンに関しては最も遅れており、これは諸外国と比べて、若者の参加が少ないためだと言われている。
日本人の中には、欧米諸国の真似をした過激なヴィーガンもおり、そのような若者が、台頭するために、動物性食品を食べる多くの日本人から嫌われている。
日本の中には、ただ只管にヴィーガン活動にだけ、力を注ぐ方も多いのですが、世界はそのような形とは少しだけ違っており、動物愛護は変わらないまでも、環境問題を解くに重要視している。例えば、海外などのヴィーガンの友人に聞くところによると、やはり、パリ協定の中で最も重要視された、地球温暖化による問題である。
地球温暖化は気候変動による自然現象ではなく、世界各国特に先進国が発する温室効果ガスなどによるものであり、人間によって起こした現象は、人間によって解決するという、重要な問題であり、どの先進国も、後進国にお金を払い、差し引きをして温室効果ガスを売り買いするという方向性が見いだせないまま、このままでは本当に問題は解決することは無い。
私たち日本人も、このあたりを考えて進まなければ、プラントベースやベジタリアンやヴィーガンなどと叫んでいるよりも、手を付けられることで運動を行い、それに伴ってベジタリアン・プラントベース・ヴィーガンへと進んでいきたいものである。
世界の中でも先進国は、今を見るよりも近い将来を見てほしい、地球で今何が起きているのか、これから何が起きるのか、今、そのためにできることは何か、そこに一つあるものは家畜による牛、豚、鶏たちの問題を考えるところから始めれば、少しは前に進めると筆者は思っている。
ここまでをまとめると
・プラントベースの進め方
・地球温暖化
・近い将来を見る